『弟を殺した彼と、僕。』★★★★
弟を殺した彼と、僕。posted with amazlet at 09.08.13おすすめ度の平均:被害者家族の心の変遷
せめて制度ぐらいは・・・
加害者の厳罰化よりも、被害者の救済を
うーん
大人がつくりあげた世界で。
弟を殺された著者と加害者である死刑囚との18年に及ぶ交流の記録。そして被害者遺族としての死刑制度に対する疑問。
悪い人を殺して、殺して、殺し尽くせば、世界は平和になるのか? 否。加害者を死刑にしても、被害者遺族の心の傷や憎しみは癒されない。憎しみの感情がある限り、この世は平和にはならない。死刑からは何も生まれてこない。生きているからこそ何かを生み出すことができるのだ。