男が消える?人類も消える?
NHKスペシャル
『女と男 最新科学が読み解く性 第3回 男が消える?人類も消える?』
- 全3シリーズとも論理が飛躍しすぎてて呆れることが多い。第3回はなかなか興味深いテーマ。「Y染色体の消滅により男が消えるかも?」というような誤解を生む内容。
- Y染色体は「性」決定の一義的要因ではなく、「変異」促進のための染色体にすぎない、というのが正しい理解かな(→参照)。Yがすでに消滅していたり、XXなのに雄になる種もいるし、XYなのに女性の体を持つ人も実在する。
- 先進国における男性の急激な精子減少の実態におどろかされる。映画『トゥモロー・ワールド』のようなフィクションも現実味を帯びてくる。この問題が世界の人口爆発を止める糸口になるのか。金のある先進国はバイオテクノロジーを駆使して細々と生き残るのかな。。。
- ちなみに、以下のようなAFPの記事(おいおい、精子の量が半分かよ?!)もあり、肉をあまり食わず大豆ばっかり喰っているボクとしては凹むばかり。
大豆をたくさん食べると精子が減る、ハーバード大研究 (AFPBB)
【7月30日 AFP】大豆やイソフラボンを含んだ食品を多く摂取すると精子の数が減る。ハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)がこのような研究結果を発表した。
大豆は女性ホルモン(エストロゲン)の構造に類似したイソフラボンを含んでおり、これが体内でエストロゲンに似た作用することから、男性の生殖能力に与える影響について関心が持たれてきた。イソフラボンがオスの精子生産能力を妨げることは数々の動物実験で示されてきたが、人間で確認されたのは今回の実験が初めてだという。
研究チームは、不妊に悩むカップルのうち、男性99人の大豆の摂取量を3か月にわたり追跡調査した。その結果、年齢、禁欲期間、肥満度指数、カフェインやアルコールの摂取、喫煙などの影響を差し引いても、大豆の摂取量と精子の濃度には顕著な反比例が見られたという。
具体的には、大豆を多く摂取する男性の精子の数は、1ミリリットルあたり4100万個と、平均の1ミリリットルあたり8000万-1億2000万個を大きく下回っていたという。(AFP)
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