『COMANDANTE』 ★★★★★

コマンダンテ COMANDANTE [DVD]
TCエンタテインメント (2007-12-05)
売り上げランキング: 10187
おすすめ度の平均: 4.5
4 本当の政治家
5 カストロとオリバーのやりとりの面白いこと!
5 「歴史はいつも相対的」。
3 カストロのカリスマ
5 意外なカストロの素顔

  • エリアン・ゴンザレス事件、キューバ危機、アメリカ、CIA、ゲバラゴルバチョフフルシチョフニクソンケネディケネディ暗殺事件、南ア核保有問題、独裁者の定義、宗教、植民地主義、etc...。オリバーストーンが直球でぶつける数々のセンシティブな質問に、台本なしにその場でカストロが答えていく。その他おふざけ質問、ジョーク問答もよい。
  • 都合の悪い質問に対してうまく話をすり替えかえて本質に触れない部分もあるが、嫌な顔ひとつせず、冷静かつ明快に答えるカストロ。独善的で傲慢な独裁者特有の雰囲気は感じられず、教養が高く知機に富んだリアリストとの印象を受ける(それに比べ、ブッシュや麻生の容姿言動すべてが如何に低俗なことか!)。発言内容の真偽はさておき、カストロ人間力が活き活きと伝わってくる。男も惚れるかっこよさ。
  • キューバで行われてきた様々な社会実験は、今きしみ始めている(一方の資本主義社会はもっと恐ろしい時限爆弾と化しつつあるような気もするが、、、)。もちろん、米国による経済制裁金融危機の影響も大きい。自身を「独裁者=国民の奴隷」と称して、時代に翻弄されながら一国を守り抜かんとキューバに尽くしてきたカストロ。いま、彼はこの理想と現実のギャップをどう捉えているのだろうか。。。


NHK ETV特集
キューバ革命 50年の現実 〜 米国人ジャーナリストが記録したカストロ政権』